menu理由なんてこんなもの
ここだけの話、森蘭丸は重度のスギ花粉アレルギーだった。
春ともなれば、くしゃみ・鼻水・涙は止まらず、思考能力はどん底以下。
内服薬もしくは注射が効くと聞き、以前、城内の典医に処方させたことがあったが、よくよく考えてみれば蘭丸は妖魔。
外見は上手に化けていても、所詮人類とは体質が違う。
結果、典医が処方した薬はアレルギーを悪化させることとなった。
その後、蘭丸に薬を処方した典医の行方を知るものはいない……そんなこんなで、いよいよ悲願達成の為に陰忍の里を襲撃することが決まった時、季節はちょうど春だった。
気持ちのいい晴天の―つまりは花粉も絶好調で飛んでいる―ある日、襲撃の順番を相談された蘭丸は「花粉憎し」で頭が一杯の状態で、こう答えた。
「スギ林の多い順に襲え。ついでにスギを焼き払って来い」かくして陰忍の里が滅ぼされる順番は、加賀・香澄・葉ヶ塊の順になった……
大嘘のまま劇終